お知らせ

子宮頸がん検査の結果は現在ベゼスダシステムという方法で分類されています。
以前は日母分類という分類法でした。子宮がん検査は細胞を採取して顕微鏡で観察し、その形態的変化に基づき診断されます。ゆえに、この検査は細胞診と称されます。細胞にはいろいろな形の変化があるのは想像に難くないと思います。正常な細胞の形、炎症など起きているときの細胞の形、がん細胞の形などそれぞれに形態的な所見の相違を認めます。ホルモン的な修飾もうけます。そのなかで、正常でもなく、もちろんがんでもなく、炎症ともいえないような、何にも属さない細胞があります。それが、異型細胞といわれるものです。それらの細胞をよくよく調べてみると、ウイルス感染すなわちヒトパピローマウイルスが感染した細胞であり、ウイルス遺伝子が組み込まれていくと徐々に細胞の性質が変化し、細胞の異型度がだんだん強くなっていずれがんになっていくことが判明しています。したがって、がんではないけれども異型な細胞が存在するもしくは疑われるということは、さらなる検査が必要だし、経過も診て行く必要があります。
子宮がん検診で要精密検査という結果が、イコールがんを意味するものではありません。分類に応じた推定病変が示唆されるということであり、確定するのは次のステップになります。ですから、異常の結果を受けてもまずは慌てず、ただし必ず精密検査を受けること、これが重要です。
細胞診の分類

がん検診(細胞診)の結果一覧

NILM・・異形成などの異常細胞は認めません。定期的な婦人科検診(年1回)をお勧めします。
ASC-US・・異形成の可能性を示す細胞が認められます。HPV(ヒト・パピローマウイルス)検査を必要とします。結果陽性ならば異形成の存在が強く疑われるため、精密検査を要します。陰性の場合は6か月後の細胞診検査の予定となります。
ASC-H・・異形成の中でもより高度な異型の可能性を示す細胞が認められます。 異形成の程度を把握するために、精密検査を要します。
LSIL・・軽度異形成の存在が疑われます。精密検査を要します。
HSIL・・中等度異形成から高度異形成もしくは上皮内がん(子宮頸がん0期)の存在が疑われます。精密検査を要します。
SCC・・子宮頸がん(浸潤がん)を疑います。精密検査および治療を要します。
AGC・・腺系の細胞に異常を認めます。精密検査を要します。
AIS・・子宮頚部腺上皮内癌を疑います。精密検査および治療を要します。
Adenocarcinoma・・子宮頚部腺がんを疑います。精密検査および治療を要します。