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生理の1週間から数日前になると「イライラする」「気分が沈んでしまう」という気分障害や「体の具合が悪くなる」という身体症状が見られて、いざ生理が始まると一気に改善するといった経験は、ほとんどの女性がしているといわれています。

 pms01このような排卵から月経開始までの時期に見られる精神症状や身体症状を総称して月経前症候群(PMS)と呼びます。PMSの程度には個人差があり、特に気にならないといった軽いケースもあれば、朝ベッドから立ち上がることも儘ならないといった重いケースもあります。また、「怒りっぽくなる」や「不安で仕方が無い」といった精神症状が強く出た際に、職場や家族などの周りの人に対して強く当たってしまったという後悔の声を聞くことも多い疾患です。

 PMSの原因は完全には明確になっていませんが、排卵期から月経開始までの期間では女性ホルモンの値が特に大きく変化する時期であることから、ホルモンの急激な変化が原因と考えられています。また、排卵後に分泌量の増加する黄体ホルモンというホルモンもPMSとの関係が疑われています。女性ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンの分泌量をコントロールすることで多くのPMS症状が改善することからも、この二つがPMSの原因と考えられる根拠となります。
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 PMSの根治的な治療というものは、その性質上存在しませんが、症状を改善することは可能です。その方法は前述したとおり、体内のホルモン量を一定にコントロールする方法で、主に低容量ピルと呼ばれる経口避妊薬が用いられています。低容量ピルを内服することで体内の女性ホルモンのバランスが一定に保たれ、排卵を阻害することで黄体ホルモンの上昇も抑えることが出来ます。また、漢方薬の使用も有効な治療の一つです。