お知らせ

卵巣腫瘍について

卵巣腫瘍には「良性」と「悪性」があります。良性と悪性をまとめた表現が卵巣腫瘍ということです。

良性卵巣腫瘍のうち囊胞状の変化を来たしているものは卵巣囊腫という言い方をされます。

囊胞と囊腫は本来の定義が違いますが、なんとなくごっちゃに表現されていることも多いようです。 卵巣腫瘍に関して言うと、組織学的な分類で見てもその種類はとても多いです。それぞれに特徴があるわけで、出来た腫瘍の見た目も性質も異なります。

良性悪性、そしてその組織により治療法、方針が変わってくる場合もあります。

卵巣がん検診について

卵巣がん検診として有効な手段としては一つが「内診」、もう一つが「超音波による画像検査」です。

内診はとても大切で、骨盤内臓器のリアルな状況を把握できます。卵巣腫瘍があればその大きさ、硬さ、可動性、周囲臓器との位置関係などの情報が得られます。これは内診でなければ分からない情報なので、大切な検査となります。

超音波検査はと言うと、卵巣腫瘍の大きさのほか、腫瘍の内容が観察できます。体への侵襲もなく出来る検査で、診察時に出来る検査なのでとても有用です。通常、卵巣腫瘍は腫瘍ですから増大するのが一般的です。なので、超音波検査で卵巣が腫大していないかどうかを確認するのが有効となります。また腫瘍の性状も確認できるので、卵巣腫瘍の種類を推測することもできます。ただし、ほとんど腫大しないような卵巣がんもあったりします。このタイプの腫瘍は診断困難となります。

卵巣がん検診はここまでの検査となります。 卵巣腫大を指摘されれば2次検査としてMRI検査、血液検査(腫瘍マーカーなど)を行います。

MRI検査は女性骨盤内臓器を調べるには非常に有用な検査です。腫瘍の種類もかなりの程度推測できます。当然良性悪性の判断も行います。

腫瘍マーカーは補助的診断として利用します。婦人科の場合、腫瘍マーカーはがん早期発見には使えません。病気発見のきっかけになることはありますが、あくまで診断の補助となる検査だと理解してください。

当院では2次検査まで行い、診断や治療方針の説明を行ったりもしています。 卵巣腫瘍は自覚症状に乏しい疾患です。気がつかないうちに腫大しているなんてこともよくあります。また、かなりの大きさになっても、たとえばお腹周りが膨らんで来ていても、太ったのかしらと思うだけで病院に来なかったりなんてこともあります。

卵巣がん検診は子宮がん検診と比較すると早期発見には直接結び付きにくい検診ですが、定期的に婦人科を受診し内診、超音波検査を受けられてみたら安心かと考えます。