お知らせ

当院では
40〜50歳前半の方へのピル処方を専門的に行っております.

経口避妊薬として広く使われている低用量ピルとは、エストロゲンとプロゲステロンという2つの人工女性ホルモンの含まれる合剤を指します。女性の体の中ではこの二つのホルモンが上昇、下降することで排卵や妊娠、月経をコントロールしており、特に排卵に対しては女性ホルモンの量が重要となっています。
低用量ピルを継続的に摂取すると体が「今は排卵後の状態だな」と勘違いするので、体内で分泌される女性ホルモンの量も一定になり、排卵させない状態になります。こうして排卵を抑制することで避妊としての効果を発揮しているピルですが、その女性ホルモンを安定させる効果から様々な副効用(良い副作用)が生まれています。
女性ホルモンを一定に保つ事で、生理日の調節はもちろん、月経量の低下と月経痛の緩和が得られます。その他にも月経不順、月経前症候群(PMS)、痤瘡(ニキビ)にも治療効果がある事が分かっています。

当院での取り扱っているピル一覧

当院では日本国内認可の全てのピルを取り扱っています。詳しくはこちら

副作用;血栓症に注意が必要です

メリットの多い低用量ピルですが、デメリットもあります。最も気をつけなければならないのは血栓症のリスク上昇です。ホルモン剤には血が固まりやすくなる作用があり、もし血管の中で血の塊が出来てしまうと、血管が詰まることで重大なダメージを体に与えてしまいます。発症してしまうと恐い血栓症ですが、ピルを飲んでいる人に高確率で起こる訳ではありません。リスクの無い人が血栓症を発症する確率は10万人中で1〜5人に対して、低用量ピル内服者では1〜10人と報告されています。
低用量ピルの内服以外にも血栓症のリスクはあり、妊娠、喫煙者、肥満、高年齢が主なものとして挙げられるのですが、当然の事ながらこの様なリスクを多く抱えている人で血栓症を発症する危険性は上昇します。そのため、血栓リスクの高い人は、低容量ピルの使用を制限する必要性が出てきます。同じリスクの中でも段階があり、喫煙者では数本数が多い方が高く、肥満の中でも体重の重い人が高リスクになります。
年齢でみてみると、35〜40歳以上ではリスクが少しだけの上昇ですが、40〜45歳、45〜50歳とどんどん血栓リスクが上昇していきます。特に50歳以上ではリスクが高い為に低用量ピルの内服は禁忌とされていますが、他にも理由があります。それは閉経の近い年齢では卵巣機能が低いために、低用量ピルの投与が必要にならない場合があるという事です。卵巣機能が低い場合では排卵を抑える必要がなく、血栓リスクの無いホルモン剤を使用する、ホルモン補充療法の方が安全な管理ができます。
つまり、血栓リスクの上昇していく40歳以上では、血栓リスク評価やホルモン計測など、慎重に管理していく必要があるということです。